1.後付けホームエレベーターとは?
新築を建てた後、20年、30年と住み続けると住んでいる人の年齢も高くなり、階段の上り下りが大変になります。
特に、寝室が1階で2階もしくは3階にベランダがあると、定期的な布団干しなどで階段を上り下りするのは非常に大変ですし、危険も伴います。
そんな時、ホームエレベーターを設置して、縦の移動を楽にしたいと考えるのではないでしょうか?
近年は、リフォームなどでホームエレベーターを設置して住空間を快適に過ごす人が増えています。
今回のコラムは、そのような人たちに後付けホームエレベーター設置のポイントや注意点などをお話しします。
2.後付けホームエレベーター設置は高額に
新築にホームエレベーターを設置する場合、予めホームエレベーターを設置するための空間や電気配線などを設計・施設できるので設置工事費は
50万円程度です。
しかし、既存住宅にリフォームしてホームエレベーターを設置する場合、ホームエレベーター施設のための空間を新たに造ることとなり、柱や梁などの補強工事など、もろもろ
100万からの設置工事費がかかります。
3.ホームエレベーターのランニングコスト
後付けホームエレベーターは設置する時だけ費用がかかるわけではありません。ホームエレベーターを使用すれば、そのランニングコストがかかります。
代表的なランニングコストを挙げてみます。
■電気代
意外にかかると思われがちな電気代ですが、「ビーグルエレベーター」は一般的なご家庭で使用するドライヤーにかかる電気代と同じくらいです。
■油圧式ホームエレベーターのオイル交換
油圧式ホームエレベーターは、駆動部にオイルを使用しています。
ですから、車と同様に定期的にオイル交換が必要になります。
オイル交換の時期は、
5年毎でオイル費用は5万円程度かかります。
■定期点検・メンテナンス費
ホームエレベーターには車と同様に定期点検などのメンテナンスが必要です。
契約料金はエレベーターの使用頻度によって異なりますが、年に5万円程度です。
他のメーカーでも同種のサービスがあると思いますので、ご契約検討時に担当者から良く内容を確認するようにしてください。
間違っても定期点検の無い業者さんと契約するのは辞めたほうが良いかと思います。
■固定資産税
固定資産税は、土地・建物を所有している人にかかる税金です。
中でも建物にかかる固定資産税は、自治体による家屋調査によって決定された「評価額」をもとに算出されるので、ホームエレベーターなどを設置して、資産価値が上がったと評価されると固定資産税も高くなります。
固定資産税評価額の細かい算定基準は公開されていないため、正確な金額は市町村(東京23区の場合は東京都)の家屋調査を経て、納税通知書が届くまで分かりません。